龍栄荘とは

70年続けてきた旅館を閉めるという決断をした時。
どれだけ悔しかっただろう。寂しかったのだろうと前オーナーの久家さんとお話ししているといつも感じてしまいます。
お片付けする時に運び出されていく荷物を見ることができないという言葉に私たちはすごく大きな人の想いを背負っていたんだと、ハッとした5月。そこから12月21日のオープンイベント、2月のグランドオープンまで駆け抜けてきました。
後継者不足や地方の衰退。毎日当たり前のようにどこかで見聞きし、何にもない田舎は難しいよなーと思っていた日々。私たちの熊本県はこれからどういった未来を辿って行くのか。
それは私たちの力くらいでどうにかできる訳もない大きな課題です。
ただ、私たちがこの町に来てから支えてくれている方々、本当に心から喜んでくれる方々の想いは確かにそこにあり、消えるものではありません。
私がこの場所を作りたいと思ったのは、この場所から新たなコミュニティを形成し少しずつ仲間を集めていきたいと思ったからです。
この歳になって子どもが成長する中で、熊本に誇りを持ってほしい、熊本をこれから出会うであろう県外の方々みんなに自慢してほしいと思うようになりました。
その最前線に私たちも立とうと決心しこの場所を作った覚悟と想いを皆さまにお伝えしてできたら嬉しく思います。
何もないことが最高の贅沢。どうぞ気の向くまま河内町の空気に触れに来てください。